特集　「黄色い救急車」のうわさ

このページは風野春樹さんの研究に触発されたものです。詳しく知りたい方は、黄色い救急車研究所を訪れてください。このうわさの背景を社会学的に分析しています。

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　2002年の4月26日金曜日に某女子大学で調査したところ、86名の出席者のうち知っていたものは13名（15％）であった。報告していただいたものには埼玉県が多かった（4例）ですが、それは単に埼玉出身者が多いということを反映したのかもしれません。たった13例の中に長野、岡山、関西、山形もありました。また色についても13例の中に、黄色、赤、緑と登場しています。こうして全ての話を列挙してみると、話されている状況の多様さ、人間関係のもつ意味なども見えてきて楽しいですね。

1.　私が中学生のとき同じ噂を聞いたことがあります。私は黄色い救急車なんて見たことないから相当めずらしいなと普通に信じていました。ちなみに私がそのうわさを聞いたのは私の地元の埼玉県で友達と一緒にバスを待っていてふつうの救急車が通ったときに「そういえば・・・」という感じで話が始まりました（1年　4/26授業時に採集）

2.　私は長野出身ですが、私が小学校のころ、あんまり変なことを言うと、友達に「黄色い救急車が迎えにくるよ」といわれたのを覚えてます。本当だと思ってたんですけど・・・。詳しくは覚えていません（1年　4/26授業時に採集）

3.　小学生のころにお母さんが「頭がおかしい人は精神病院の赤い車が迎えに来る」といっていたのを聞いたことがある。私はたった今まで本当だと思っていた。ちなみに出身は岡山です（1年　4/26授業時に採集）。

4.　聞いたことがあります。私は「頭がおかしくなると黄色い救急車で運ばれる」という風に聞きました。正確には覚えていませんが埼玉県さいたま市（旧大宮市）の小学校5-6年ごろにはじめてクラスの子から聞きました。中学は同じ市内で別の学区でしたが皆なんとなく常識のように知っていたので、よく冗談で「黄色い救急車呼ぶよ」などと使っていたし、今日まで本当だとおもっていました。小中学生のころは黄色に対して「変態色」とかマイナスイメージで冗談の対象になることが多かったように思います。（2年　4/26授業時に採集）。

5.　今までまったく思い出すことはなかったが、このうわさについて思い出したことがあった。私は埼玉の出身で救急車だったかはわかりません。小学生くらいの頃きっと友人？から聞いたと思います。彼女はよくうそをつく人？だったので半分信じていなかったのですが､やはりきになって祖母に聞いてみたら「そんなこと言うんじゃない」と怒られた気がします（2年　4/26授業時に採集）。

6.　私が高校生の時、私が少しでもおかしな発言をすると、私の同級生の1人の女の子に、よく「黄色い救急車が迎えに来るよ」といわれ、からかわれていました。きっと、この友達は、このうわさを聞いて、おかしな発言と精神病者を重ねていったのだと思います。あまり気持ちのよい発言ではないですけれど・・・・・（2年　4/26授業時に採集）。

7.　黄色い救急車の話は、私が小学生のころ、いたずらをした時、お母さんが私をこらしめるために黄色い救急車を呼ぶと言いました。黄色い救急車は、頭のおかしい人がいる場所に連れていって、もう家に帰ることができないとも言いました。もちろん見たことがありませんが、この当時、すごく恐かったです（2年　4/26授業時に採集）。。

8.　小学生3、4年のころ、クラス男の子が、「緑の救急車が来るよ」とだれかがちょっと変なことをやると言っていた。埼玉の北の方に住んでいますが、みんな使うようになって、私も使っていました。初めは意味がわからなくて使っていたけど、「頭がおかしいから精神科に運ばれる」という意味らしい。なんで緑かわからないけど普通の赤と区別するためかなと思っていた（1年　4/26授業時に採集）。

9.　私がその話を聞いたのは、中学生の時で、部活の先輩から聞きました。救急車の色は特に詳しく話されなかったのですがとりあえず白の救急車ではないということでした。頭のおかしい人が精神病院専用の救急車で，運ばれる時、「ピーポーピーホー」と音は出さずに無音のまま、精神病院かどっかの病院に連れていかれるそうです。先輩は「友達の知り合いのお母さんが連れていかれた」と言っていました。友達は感心して聞いていましたが、私は信じてませんでした（2年　4/26授業時に採集）。。

10.　黄色い救急車の話を初めて聞いたのがいつだか覚えていませんが、高一の時、バイト先で、よく黄色い救急車の話が出ました。とってもつまらないギャグを連発する人がいたんですが、その人がいなくなると、いつもみんな「黄色い救急車に連れていかれた」などと言っていました（2年　4/26授業時に採集）。

11.　このうわさを聞いたことがあります。小学校高学年くらいだと思いますが、友達から聞きました。なんとなく聞いたので、話をした時の状況は覚えていません。私は山形市出身なので、地元の小学校で聞きました。精神科のある病院でＡＫ病院というところがあったので「黄色い救急車が迎えにきて、ＡＫ病院に連れていかれるよ」という話でした。ホントの話だと思っていました（2年　4/26授業時に採集）。。

12.　あまりよく覚えていませんが、小学校のころに聞いたような気がします。私が小学二年生のころに関西の方に住んでいたのですが、小学校の友達に聞いたような気がします。私は時は、確か黄色い救急車がきて、頭が変な人は鉄格子のはまった病院に連れていかれて、ベットに手足を縛られるというようなものだったと思います。その時小さかったのでこのようにうわさを聞いてとても恐怖感を覚えました（2年　4/26授業時に採集）。。

13.　15歳のときに、「原田宗則」というエッセイストのエッセーを読んだことがある。その中に描いたあった。そのエッセーの中では冗談で「そんなことをしたら黄色い救急車（黄色いおまわりさん、または黄色いパトカー）が来てしまいそうだ」と書かれていました（2年　4/26授業時に採集）。。